あきー

「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞ驚かれぬる」
古今集に収められている藤原敏行が歌った歌だが、いいよねぇこの歌。この歌大好き。
いつもこの時期になると上の歌を思い出しては「そうだよなぁ・・」としみじみする。よくできた歌だ。


しかし最近はそうしみじみと物思いにふける時間がない。
今貴方は一番何が欲しいですか?と聞かれれば、「お金と時間」と即答するだろう。とにかくお金と時間が欲しい。女なんかいらない。
何故こうも現代は急ぎ気味なのか。何故こうも皆、早歩きなのか。
自分もそうだが、最近道端に咲いている花や雑草を見ていない人、もしくは見ているが記憶にない人が多いのではなかろうか。というのも、日々時間に追われているからだと思う。それほど我々には余裕がないということなのかな。
よく心に余裕を持つ事が大切だと言うが、けだし、今の世の中じゃ余裕なんて言葉は邪道だろう。こういう急ぎ気味の世の中だから自殺者等も増えるのではないか。自分でも大変な時期に生きてるんだなぁと思う。


あぁ、時間がほしいよ。お金もほしいよ。Won't you please please help me.