センター試験2日目の奇跡

俺が自販機からジュースを取り出し後ろを向いた瞬間、お互いに「あっ…」とした顔をした。
ここで俺は「やあ、また会ったね」的な発言をしようと思ったが、何故か恥ずかしくて出来なかった。。
すると女の子の方から「お、また会ったね」と一言。ホントだめだな俺。。


話によると、お昼休みなのでジュースを買いに来たらしい。
テストの出来は悪いわけでもなく、むしろ順調だという。やっぱ頭よさそうだもんなあと羨ましく思う俺。
途中、「出来たか?」と聞かれたが、「できるわけないさw」と流しておいた。
そしたら、「嘘だぁー、だって頭よさそうだもん」と言われたが、ただメガネをかけてるからそう見えるだけであって、決して頭がいいわけじゃないよorz いい加減「メガネ=How COOL!」的な考えを止めてくれないかな・・。


そんなこんなで10分くらい立ち話をしたか。いきなり彼女が、そろそろ戻って勉強すると言う。
あー、どうする!どうする!どうするよ俺!
ここで行かせたら二度とこんな機会なくなるぞ! いいのか!?
いやいや、ここで引き止めたら彼女の勉強の支障になってしまう! そんなのだめだろ!!
とよくある天使と悪魔の抗争が頭の中で繰り広げられた結果、
ここで別れることになった。つうか人に迷惑なんて掛けられないだろ・・常識的に考えて。
残念といえば残念であったが、センター試験という日にこんなことがあるなんて、いい日だったと思う。
もう二度とないだろうな、こんなこと。・゚・(ノД`)・゚・。


で、最後の別れ際。
女「昨日は本当に助かったよ。本当にありがとう。」
俺「いやいや、そんなことないよ。うん。」←ガッカリムードが抑えられない
女「いやいやいや、助かったし、嬉しかったよ。ありがとう。」
俺「いやいやいやいや、こちらこそ」←思わずこちらこそと言ってしまう俺
女「いやいやいやいやいやいやいや、ってもういっかw んじゃそろそろ私は。。」
俺「あい、行ってらっしゃい。残りの試験頑張って。」
女「ありがと。いい点取れる気がしてきたよ! じゃあまたね、バイバイ^^」
俺「(´・ω・`)<バイバイ」←かなりガッカリする
と最後はこんな風にして別れましたとさ。


結局名前も分からず、学校も分からず仕舞い。しかも目立った進展もなし。
あー、ガッカリだよ。何かしらは進展があってもいいんじゃないか? ホントつくづく思う、だめだな俺。
でも大抵の出会いってこんなあっけないもんなんだろうな。
まだまだそういったスキルが未熟てこともあるが、こうなってしまったもんはしょうがない。


嘘のようなホントの話。こんなことって起きるんだね。
つうか俺きめえな。今読み返して思ったけど、俺きめえ。早く死ねよ。